アメリカ兵士によるイラク人への虐待

 こんばんは。
ゲーム三昧でどうも一人暮らしの大学生のような生活パターンになりそうなWacremaです。
いかんいかん、自らを律しないとね。


 最近、新聞やニュースでも良く目にする事が多くなったアメリカによる、イラク人への拷問や虐待。
個人的には、何故今になって言い出したのか、一種の政治宣伝ではないかと言う疑問は残るものの、時間と共に量がとても隠しきれないものになって来たと言う側面もあるのだろう。
普通、そう言う事って軍規で厳しく禁止されている筈だし、ジュネーブ条約(国際人道法)でも禁止されているんだが、どうもこれら虐待は一部の兵士の行動という訳ではなく、結構な頻度で行われているもののようだ。


 アメリカは「非人道的国家」「ならず者国家」として幾つかの国を挙げ、そしてフセイン政権時代のイラクもその一つとして、アメリカは軍事介入に至った訳だが、この、少なからぬ捕虜虐待とそれに政府ごと目を瞑ってきた経緯は、アメリカが国家として「非人道的」である事を愚かにも示してしまった事になるだろう。
理屈として、そして建前としてイラクを非人道的であると誹り、そして軍を進めたのであったならば、アメリカは意地でも、人道的立場に身を置き、そして行動を以てその立場を明確に示して行かなければならなかったにも関わらず。


 戦争状態に突入すれば、必ず、こういった類の行動を行う者は出てくる。勝ち負けを問わず。
生か死か、と言う状態からの開放感から理性のリミッターが弛み、大凡日常では行わない様な行動を取る事は、それこそ国家、人種を問わず歴史が証明してしまっている。
だから、軍規でそれを厳しく律したりするし、そして、アメリカは極端にでも、そうしなければならなかった筈だ。


 しかし、現状として捕虜、一般人への虐待が横行していると言う事は、大きな理由があるからだろう。
恐らく、兵士達への教育と、それから彼らアメリカ人−と言うよりは白人−の中での差別意識が根底にあるのではないか。
具体的に言えば、イラクへと攻め入る時のスローガンはいわば、「勧善懲悪」であった。兵士達にもその事が繰り返し刷り込まれていた筈で、故に、イラク人に対して「悪人」というイメージを抱き、悪人には何をしても構わないと言う意識があったのではないか。
また、KKKクー・クラックス・クラン)程では無いにしても、自分たちは白人で選ばれた人間であるのに対し、かれらイラク人は非白人だから人間扱いせずとも構わないだろう、と言う差別意識に裏打ちされた行動であったのではないか、と言う事だ。
何しろほれ、大統領からしてそう言う田舎丸出しの、白人コンプレックスに満ちた人間だし。


 しかも、これらの事は実はイラクに限っての事ではない。
勿論、発生する頻度そのものの差異はあるけれども、日本でだって起こっていたし、そしてこれからも起こる。
俺がそう、断言出来るのは沖縄や横須賀での米兵がらみの事件発生率の高さからである。
新聞に載るような事は、氷山の一角でしか無い。


 場合に拠っては、アメリカはこの件で国連に指揮権などを譲渡し、イラクからの撤退をしなければならなくなるかも知れない。
また、意固地に居座り続けていたとしても、他国やイラク国民からの反発意識を招き、ファルージャで行われているような戦闘がより拡大してしまう事も有り得る。
そうなると、将にアメリカがベトナムで行った、そして味わった事を追体験する羽目になるのではないだろうか。


 結局、アメリカってイラクに何しに行ったんだろう。
唯、単にイラク引っかき回して、人命と兵器消費して、幾つかの利権を手に入れただけ?
それと共に手に入れたのが、恨みと憎悪、そして狙われる恐怖。
だとしたら、随分と割に合わない勘定になるね。


 つうかさ。このリンク先のニュースを見て欲しいんだけどさ。
全裸の人々見たいが為に、後先考えず船沈没させちゃうような人達がいる国ですよ?
しかも、これが特殊な例じゃあなくて、よくありそうな事だと思えるからアメリカって怖い。
勿論、一部の人々の行動を以て総てに適合させる思考は危険極まりないものなんだけど、でも、ちょっとアメリカについて考えるべきじゃねえ?
あいつら結構バカだと思うよ。