選挙について思った事

 選挙ですよ。
速報を見ていたらどうやら、自民後退、民主躍進と行った所か。
とりわけ都市部での民主の躍進には目を見張る。逆に言えば、地方での自民の強さはそのまま、地方の旧弊的なものを意味しているのだろう。
まあ、政権を担う党がころころ変わる様な国も、それはそれでおかしいのだが。


 今度の総選挙はマニフェストという言葉が目立ったものだった。
選挙公約、と言えば良い物をマニフェストなんて変に横文字にして、格好良いとでも思っているのだろうか。
この、マニフェストと言う言葉が選挙前から頻繁に使われては居たものの、どうにも胡散臭いと言うか、白々しいものを感じていたのは、恐らく俺だけではあるまい。
その白々しさの裏にあるものは、政治家や政治自体への不信感、どうせまた口だけだろと言う様な諦観だろう。
幾ら公約を打ち立てた所で、それが果たせない場合のリスクやデメリットも最早存在しない以上、本気になる奴が少ないのも当然と言えば当然。
だからこそこうして政治と市民との不信感による断絶が起こるんだろう。


 政治は生活に密接に関わるものだから、本当は他人事ではない。
けれども現実は無関心や諦観が占めている。それは投票率の低さが物語っている。
これらを改善するには結局、政治が或る程度国民の信頼を得る様にならなければいけない。しかし、今のままではそれを望む事が出来ないとなると、結局、罰則の類を増やし強引にケツを叩くしか無いんじゃないだろうか。
例えば、各候補者は短期的なものと、中長期な公約を掲げ、それが果たせなかった場合は次期に立候補出来ないとか。給料カットとか。
政党の場合はクリア出来なかった公約に比例して、自動的に議席が減るとかさ。
そして、選ぶ側の国民にもまた、投票を義務づけ、本当にどうしようも無い場合以外は、行かなかった場合罰則を取るようなものにしないと駄目なんだろう。
ただ、その場合には現在よりも進んだ投票システム=投票はがきさえあれば、全国の指定の場所どこでも投票出来るとかを導入しないとならないだろう。


 あと、選挙に行って思ったのだが、裁判官の罷免について、やるじゃない?
俺は(あらかじ)め、該当裁判官の資料を読んで、どんな判決を下したのか、とかを頭に入れておいた積もりだったのだけど、いざ紙を目の前にすると誰が何をしたかをもう、忘れていた。
あー、やめさせたい奴居たのにー。と、半端な記憶力を恨んだが、恐らく、他の人達、特に法律に興味の無い人なんかどんな判決を出したかさえ見る事も無かっただろう。
そうなると、「面倒だから全部○付けないで良いや」となって、結果、延々と変わらない事になる。
それ、意味ねえだろ。


 そう言う事を防ぐ為に、投票所にはちゃんと、立候補者のプロフィールや掲げた公約などを記したものと、それから件の、どの裁判官がどんな事に関わり、どんな判決を出したのかを記したボードか何かを置いておくべきだと思った。
本来は、前もってきちんと調べておくべきことなのだが、めんどくさいと人間は後回しにするものだ。まして、分かりにくいような事柄であれば尚更の事。
だとしたら、投票の直前にでも予習させるべきだと思う。その為に、投票所のボックスの中、或いは入り口付近に資料を置いておくべきだ。


 まあ、そんな事を考えながら帰途に就いた。
夕方頃から降り出した雨は、寒気を引き連れて来た様で、漸く晩秋らしい気温になった。
クリーニングに出していたコートをその足で引き取りに行き、寒いのでそのまま羽織って帰ってきた。
やっぱり、コートを着られるようになると何となく嬉しい反面、こうもいきなり天候が変わるとそれはそれで、なんだか厭なのだが。


追記:「第一回知ったかぶり選手権」ですが。
この、2件と言う投稿件数の少なさに、俺らしい「企画倒れ」の匂いが。
まあ、暫く様子見するが。
因みに2件とも、後半おもろいです。