検索単語から今年を振り返る

何時の間にやら今年ももう、年の瀬近く。光陰矢の如し。
色々なニュースが今年もあった訳だが、インフォシークの時事部門・検索年間ランキングの月間ランキングを元に、各月で俺が色々とコメントしてみようかと思う。
まあ、ぐうたらしててネタが無いのだが、それは言わないお約束。


 1月はやはり8位「ワーム」かなあ。
コンピューターウイルスのうざったさを改めて認識させられたし、その猛威に誰もが「アンチウイルス入れなきゃなあ」と思った事だろう。


 2月。スペースシャトルの事故があったが、俺は4位の心中掲示板が気になる。
まあ、昔っから心中なんて事は、近松門左衛門の戯曲や太宰治の実話等のように一種の美談と悲劇のようなニュアンスで語られてきたのだが、そのニュアンスが決定的に変わったものだと思う。
今や、心中は悲劇と美談ではなく、一時的な馴れ合いと、現代の人間関係の希薄さとは裏腹の、死ぬ時まで誰かと居たがる人に対する渇望のようなものの代名詞だと言えるだろう。
誰がどう死のうと知った事じゃないが、死ぬ時くらいは誰かと居たい、と言うなら、生きている時にこそ誰かと居たいと思うべきだ。
あと個人的に9位の「サラリーマン川柳」が気になる。なぜそんなに沢山の検索が? 俺の知らん所で実は大ブーム?



 3月。SARSが発生した頃だ。結局、中国の秘密主義によって発覚が遅れた訳だが、その事が逆に色々な噂も呼ぶ事となった。
今でこそ、インフルエンザの亜流のような感じではあるが、あの時俺も、生物兵器かと思ってたしな。


 4月。キーワードの中では六本木ヒルズかなあ。行った事ないけど。
CMで、村上隆の変なキャラクターと「ロッポンジン」というキャッチフレーズが微妙に、俺の神経を逆撫でした覚えがある。
日本で一番売り場面積が広い「ヴィレッジ・バンガード」には行ってみたいけど、それしか魅力ないもんな。あからさまに作られたオシャレスポットって、俺なんだか拒絶反応があるみたい。


 5月。この中では新しいカラーギャングこと「パナウェーヴ研究所」。
マスコミにとってもイジリ甲斐があって、一般人には害の薄いエキセントリックな集団という感じで注目を浴びたが、何時の間にやら消えて行ったね。
あれ見てて思ったのは、「あんなキちゃってる人でも宗教団体の長になれて、金集められるんだ」って事。
宗教的なカリスマは、「理」では無いのかも知れないね。


 6月。「スーフリ」だな。
俺は敢えて、日記では深く言及しなかったのだけど、それは彼らについて語る事すらしたく無かったから。
なんつうのかな、口が穢れるつうか。
俺はああ言った類の犯罪は大嫌いで、まして集団の力を以て行うと言う様な、卑怯千万な方法を用いるような屑共には酸素を吸う事すら許し難い思いがある。
恐らく、ちょっとした遊びの積もりだったろうが、被害者にとっちゃ遊びなんかじゃ済まされない。その、愚かで鈍くて図々しい神経でも「あんな事しなきゃ良かった」と思わせられるような刑罰を与えて欲しいと思うね。
宦官みたいにするとかさ。つうか、複数回に渡って犯行を犯した性犯罪者は去勢されるべきだ。最早同情の余地等存在すらしない。


 7月。「長崎幼児殺傷事件」のあった時だね。
誰もが、恐らく20代前後の者による犯行だろうと思ってたら、12歳だ。衝撃的ではあったわな。
少年犯罪が多発している、と言われてはいるが、ある一定のパーセンテージはどこでも、そしていつでもあり得るものだ。
数だけで言えば戦後まもなくから、10年程度の方が数は上だろう。
だが、それは貧困という環境が生み出したものであって、現代の少年犯罪とは一線を画す。
現代の少年犯罪の恐るべき所は、ごく普通の家庭と思われる所の子供が、大きな理由も無く犯罪を犯す所だろう。
その背景に何があるか、「恐るべき子供達」を作らない為には社会が、そして、親がどうするかが鍵となる。


 8月はなー。強いて言えば「道路公団」かなあ。
公共事業の利権に群がる蛆虫、と言う認識くらいしか無いんだけどさ。
勿論、高速道路や一般道路は必要なものではあるのだけど、過ぎたるは及ばざるがごとし。作れば良いってもんでも無い。
建設を地元住民達から多く反対されているにも関わらず、頑として受け入れないのは理由があるから、だよな。
で、その理由が一部の者達の小銭稼ぎの為だと言うのならば、それはやっぱ、ムカつくよ。
小泉首相も解散させるとか言って置きながら結局、うやむやな感じになってしまったしねえ。


 9月。一般的に言うなら阪神優勝なんだろうが、悪い。毛程も興味ない。
ただ、面白かったのは阪神グッズが雨後の竹の子のようにアホほど溢れた事かしらん。
食品とか、そう言うのは予想が付いたんだけど、便座(クリックで詳細表示)って。アホにも程があるぞ? 分かってんな?


 10月。検索単語だけ見ると、大した事起こってないなあ。強いて言えば「有栖川宮家結婚詐欺事件」か。
笑ったよなー、これ。2000人が招待されて、400人が参加したらしいけども。
まず石田純一がスピーチした時点で「騙されたー!」って思うべき所だよね。最後まで疑いもせずに居た人たちって、果たしてどれくらい居たのだろうか。
俺個人としては、むしろその人達の事が知りたいわ。
そう言った意味からすれば、もう少し逮捕が遅ければもっと、面白いものが見られたかも知れないね。
白ずくめ集団よりもエキセントリックなキャラの行動として、生暖かい目で見守るに値した。


 と、ここまで。11月以降はまだ記述されてないから。でも、イラク問題で決まりだけどな。
こうして、時事だけ見てみれば特に大した事も起きてはいないようだが、それは言い換えれば幸いな事なのかも知れないね。
天地変動するような事は、起きないに越した事はない。