仕事中に(勝手に)英語の勉強


 今、仕事先では主に一人で部品の組み付けを行っている。
屋台のような、横150センチ程度、腰くらいの高さの作業台の正面に、斜めに部品を立てかけ、横に移動しながら組み立てたり、グリスを塗ったり、リベットでカシメたりして最後に検索機に通し、合格すれば箱に入れて出荷する。


 作業として特に難易度が高いとか専門性が必要だとかって訳ではなく(と俺は思っている)、慣れさえすれば殆ど手元など見なくとも作業を行える。


 で。
先ほど斜めに部品を立てかけてあると書いたが、そこに軽い埃除けとして新聞を敷いてあるのだ。
…それ、読めちゃうんですよ。手しか使わないから。
手が空く、もとい頭が空く感じ。
最初は大人しく古新聞を読んで色々な事を考えていたのだが、「せっかくのこの環境、何か有効的に使えないか」と思案して、英字新聞を読解しようと。
ほら、何かしなければならない時って無駄に他の事に熱中したりするでしょう。あれを自己研鑽に使おうと。そうでも無ければなかなか勉強しようなんて思わない。


 で。
早速新聞買ってこっそりすり替えてみたものの。
全然読めやしない。
往事と比べ読解力の著しい減退を悟る。
辞書を使えないのも辛い所。
嗚呼、俺、前は新聞のワンコーナー位は普通に読めていたのに。


 読むのに飽きて、クロスワードに挑戦。
それがまた全然分からない。
白鳥の湖のキャラクター(6文字)」と言う問いにprinceと書いて後に「6文字ならオデット(Odetto)じゃないの?」と突っ込まれる辺り、そもそも読解力とか以前の問題に思えてならない。


 以前、知人が豪州に住んで居たが、その知人ならさっくり解けちゃうのだろうか。
なんて事を思いもしながら、今日もまた英字新聞…じゃない、作業台に向かうのだ。
あ、サボってる訳じゃないからね!