煙草の増税にムカつく

 スロを打っていて煙草が切れた。
スロ屋ではメダルと煙草を交換出来るのだが、俺はダンヒルライト100Sという、あまり置いてない煙草を吸うのでわざわざ買いに外に出た。
朝は雨が降っていなかったから傘を持たずに出掛けたのだが、昼過ぎから時折大粒の雨が降ってきて居た。
もー、最悪!と小走りに自販機まで行くと、ダンヒルには「300円」と。
そう、今日から値上がりしたんだった。すっかり忘れていた。


 まあ、その事を忘れて買い置きしていなかったのは俺が悪いとしても。
こうホイホイ増税されるとムカつくんですよ!
煙草と言い、発泡酒と言い、更には消費税を一気に10%以上にする思案もあるという。


 確かに、西側先進国と言われる国々の中で、消費税率が低いのは日本くらいであるだろう。
ドイツやイギリスも15%以上、スウェーデンに至っては25%だ。
高齢化、少子化が進む中で安定した社会福祉の実現などをするのであれば、個人的には消費税の税率引き上げもやむなしとは思う。
とはいえ、日本は今、デフレが深刻化してきている現状もある。
今、すべき事は消費を煽りカネを巡らせる事だろう。
カネが巡らない侭にその上前を撥ねようとしても上手く行かないどころか、益々消費への欲を渋らせてしまう事にも為りかねない。
寧ろ逆に、期間限定の減税をしてカネを巡らせてから上前を撥ねるほうがまだ、俺には得策なのではないかと思える。


 更に、俺がムカつくのは、何だかこういう姿勢は、お小遣いが無くなった子供が親などに小遣いをせびっているような感じがするからだ。
「お金、おもちゃ買ったらなくなっちゃったから頂戴」って言う感じ。
親は「駄目」と言えるけれども、国民は「厭だ」と言っても持って行かれてしまう。
そう言った点では、駄々を捏ねる子供よりもタチが悪い。


 先述した通り、高い税金であってもそれが効果的に機能するのだったら、まあしょうがないと思える。
所が、医療費は3割自己負担になるし、年金は満額が帰ってくる訳では無いし、福祉が充実する等とはお世辞にも言えない。
その一方で、特殊法人などには3日置きくらいに顔を出してすぐ帰り、給料は一般の数倍を貰うと言う人たちが居たり、毎年年末になると「年末調整」などと言って用もないのに地面を掘り返したりして予算を消化したり、居眠りするために国会に来る議員が居たりするこの現実。
江戸時代には財政的に困難な状況になると、徳川吉宗水野忠邦らと言った、政治家を中心に倹約令が発布、敢行された。
これは市井の人々のみならず、城中でさえも厳しく執り行われた。
所が、現代では国民にも痛みをと言い、強いて置きながら身内には甘く、政治家の絡むような所への「痛み」はあまり強いられていない。
様々な公団の民営化が何だかんだ言い乍ら実行されていないのがその証のような物だ。
勿論、現代と江戸時代では経済状況が根本的に違う。
けれど、見習うべき所は変わらない点も多いはずだ。


 ちょっと煙草を買いに出ただけなのにずぶ濡れになって、しかも煙草は300円で。
その値上がりした分は、何処に消えていくのか不透明で。
俺達が払っている金が、ひょっとしたらロクに仕事もしてない政治家の給料に行ってるかも知れない等と思うと、もう様々な事がムカついて。
正直に言えば、そんな奴らに飯食わす為に税金払うんだったら、まだドブに捨てた方がマシだな。
そんなムカつきを覚えながら、スロ屋に戻った。


追記 でも今日一番ムカついたのは、帰ってから夕飯の時に食った卵がひょっとしたら3ヶ月前のものだったかも知れないと言う事だ。
冷蔵庫の、一番奥にある卵の2つ隣のものを食ったのだが、あとで何気なくその一番奥の卵のラベルを見たら3ヶ月前。
勿論、食ったものが3ヶ月前のものではなかった可能性も高いのだが、色も同じだったし、近くにあったし。
今のところ吐き気も腹痛もしていないけれど、なんだか時限爆弾を腹に抱えた気分。
もし、明日以降暫く更新が無ければ、俺は食中毒で入院したのだと思う。
あー、もう!気付け、俺!つうか何でそんな前のが平然と冷蔵庫にあんねん!
そんな俺の明日はどっちだ?!