暮秋なのに夏日

 どうもこの所、天候がおかしい。
天気予報では「西の方では最高気温25度程度ど、夏日となるでしょう」とすら言っていたし。
夏日。11月に使う言葉じゃねえよな。


 思い起こしてみれば、大体毎年11月初頭の大学祭の時期に差し掛かるとコートの準備をしていたような気がする。
「何月になったから」とか、「何日になったから」と言うよりも、毎年のイベントを契機として衣替えをするというのは、俺以外にも多いのではないだろうか。
勿論、体感的な温度で日によって服装を変えるのもあるが。


 スロ屋などではこの季節にも関わらず、冷房なんか掛かってるし、電車の中でも半袖で居る人も幾人か見かけた。
小学生の、年中半袖で居る様なのとは違い、サラリーマンがジャケットを脱いで片手に抱えていたり。
昨日、一昨日は雨が降っていたけれども、一足毎に寒くなる秋雨とは違い、湿度の高さと良い、温度と言い、何処かしら梅雨時のそれを感じさせる。
そう、これから夏が来る様な感覚さえ思わせる。


 その一方でロスでは大雪とか言ってるし、ちょっと前にもフランスでは大暑で大騒ぎであった。
異常気象、と言うと簡単なのだが、以前にも言った、ひょっとしたら地軸が数度ずれているんじゃないだろうか、と言う妄想すら現実味を帯びる。


 今日は晴れ。また、気温が高くなるんだろうか。
夏日とは行かなくても、初秋に近いような気温、太陽の色、風の匂い。
やっぱ、風情がねえよ。