真夏の海-波涛篇

 ♪潮の香りのする〜 真夏の砂浜ぁ〜(小島麻由美「真夏の海」)
ということで行って参りましたよ、真夏の海。つか最近この曲の歌詞の使用頻度高いね。


 友人とともに目指したは湘南。当初「猿島」という無人島(横須賀沖、東京湾の中にあり、要塞としても使われていた島)への上陸とサバイバルを予定していたものの、船の時間などのことを考え却下。
代わりに江ノ島あたりでどうかと相成った。


 到着し、先ずは腹ごしらえ。
江ノ島あたりの名物といえばサザエのつぼ焼きや焼きハマグリ、しらすあたりが定番なのだが、まあ海のそばだけあって新鮮らしい。
テーブルにはその他にしらす丼ワタリガニの味噌汁や旬のものである鯵のたたきも並び、ぱっと見、豪勢な海の幸といったところだが、俺は魚介類嫌いなので興味ゼロ。なのでひとり、おはぎをもくもくと食いランチとす。

 食い終わって暫し、腹ごなしとダラダラした後、海に出てみれば台風の所為で波は高く、遊泳には凡そ向かないという状況。
磯遊びと趣向を変え、江ノ島の山を登り、反対側にある磯を目指す。
ところが磯も、波の高さがあまりにあるので立ち入り禁止。波高3メートルだってさ。
蚊に刺され、日ごろの運動不足で息を切らせながら再度、山を登り戻る。何してんだか。


 せっかく海に来て何もしないのも、と、砂浜で適当にダラダラしているうちに、過日俺が書いた日記を読んだ友人から「ピカチュウを作れ」と指令が下る。
おいおい、俺は芸大目指した人だぞ*1、と早速製作に取り掛かる。
出来上がった代物の感想は。
「だまし絵」
「NOVAうさぎ」
「どーも君」
UMA*2
などとてんでまとまりのない、そして大凡ピカチュウとは無縁の答えが。
悔しいので人体を作り上げたところ、浜辺に打ち上げられたドザエモンのようになって一人、ブルーになる。


 その後は、鎌倉に寄り、「ミルクホウル」で晩飯。
いつ食っても、あそこのチーズケーキは絶品で、暫し恍惚とす。
ただしプリンは食ってて冷奴を彷彿としてしまったが。


 個人的には、海に行って泳がないというのは海人(ウミンチュ)として物悲しいものがあるのだが、高波の中無理をして泳ぐほどの莫迦でもない。
ま、海は逃げはしない。折を見つけ改めて泳ぎに行こう。
尤も、その頃には大抵、シーズンは疾うに過ぎているものでもあるのだが。

*1:註:目指すだけなら誰でもすぐにでも出来る

*2:未確認生物