走れ、走り続けよ

 偽善だとか、言われるかも知れねえけど。
まずは>>こちら参照


 見終わりて後、俺は何故か大江健三郎の「走れ、走り続けよ」という言葉が出て来たのだった。
以前であれば、こういうの見て「ハ、何を戯れ事を」と一笑に付していたのだが、どうもここ10年、半泣きになってみたり身につまされる思いを抱いたりしている。


 それが、何を意味しているのかは分からない。
ただ、現実に、以前は鼻で笑うような、偽善のような、そう言った内容の物であるとしても、こうして何故か心打たれている俺が居る事自体は、事実なのだ。
そしてその事に自分自身、何か口惜しいような思いも抱きつつ。