「サイレン」映画化ですってよ?!

 こんばんは、電気グルーヴスチャダラパーの「聖☆おじさん」の出来が結構良くて、ふと気付けばその意味不明な歌詞を口遊む俺ことWacremaです。いやサウンド良いッスよ。やっぱ耳にしっくりくるわ。
…て。今回は「聖☆おじさん」を勧める日記な訳ではなくて。
以前、プレステ2で「サイレン」というゲームをやったと書いたが、それが映画化されるという。
>>オフィシャルページはこちら。


 元々、入院中の弟の見舞いとして、ゲーム買うなら何が良いかとこのページで募集し、勧められたサイレンを買ったは良いが、俺が思いの外はまってしまったもの。内容については色々ブー垂れたが、世界観は文句付けようがない。


 内容は、昔の匂いを色濃く残す山奥の村、朽ち果てた廃墟を舞台に、目的も理由も別々の人間達を、各個人個人の時間軸に併せて行動させる内に話は次第にリンクしていき、布石となって結末に向かって行くもの。
話を進めて行く内に、「過去にあったとある事件」と、タイトルでもある「サイレン」、紅い雨の正体などが明らかになっていく。
映画はどうもこの続編の方を下敷きにしているような感じなのだが、ベースとなるものは変わらないだろう。


 ゲームとしては「怖い」というよりは寧ろ「癪に障る、ムカつく」と言うのが俺の感想で、特に回数をこなして完全にルーチン化していく行程は作業というべきものではあったが、上述したように世界観や話は決して悪くないので、この映画も非常に興味深い。
しかも、監督は誰かしらと思ったら「ケイゾク」「TRICK」「恋愛寫眞」の堤幸彦じゃないですか。
この人は演出が結構面白いので、うん、悪くない感じ。
更にキャスト見てみたら。
阿部 寛、松尾スズキ嶋田久作など非常に良いメンツが揃ってる。
あまり最初から期待しすぎると後で肩すかしを食らいがちではあるが、良い感じっすよ、コレ。
あとはあの「村」、「廃墟」の陰鬱とした雰囲気をどこまで再現してくれるのか。
ゲームの続編と同時に公開らしいので、そちらも楽しみである。


 尚、ゲーム自体もお勧め−特に俺みたいに廃墟だとか古い建築だとかが好きなら満を持してお勧め−なのだが、同時にあまりお勧めしにくいと言う矛盾したものでもある。
理由は「やたらストイックで難しい」という一言に尽きる。
「敵の狙撃がゴルゴ並み」「攻略本無いと無理」「何度も失敗すると腹が立つ」というのも結局そこに帰結する。
中には、「こんなん分かるか!」という様な前振りもある。
だけど、攻略本やサイトを見たら肝心のストーリーを自分で追うと言う楽しみも奪われてしまう。
非常に良く練られたものであるので、「ああ、こうしておいたからこうなるのか」と言う驚きが単に先に進む為のフラグ立てになってしまうのが残念。
ま、今はかなり安くなっているので、中古などで攻略本とセットで買って、まずは自力で(無理だと分かりつつも)やってみる事を勧めよう。