マトリックス・リローデッド見てきた


 つう訳で行って来ましたよ。先々行ロードショウ。弟と男二人で。
レイトショーだから帰りの電車、鉄板で終わるのも承知して。(因みに弟は原付だったので終電関係なし)
これは警告なんだけど、以降、ネタバレの危険があるので、楽しみにしてる人は速やかにブラウザ閉じた方が良いよ。


 はい、猶予は与えました。これから見るのは貴君の選択です。文句垂れないように。


 開幕冒頭、いきなりトリニティ(ヒロイン)が死ぬシーンの夢が描かれる。
前作で描かれた「空気を震わせながら螺旋運動を描く銃弾」のシーンにプラスして、ヒロイン自身が落下しながらサブマシンガンをブッ放し、そしてそれを同じく落下しながら追うスミス(敵エージェント)。
ここでもう濡れ濡れ(失禁で)。否が応でも期待は高まる。


 更に、物語は目的と理由、選択と結果、運命、そう言った哲学的命題を内包しながら進んで行くのだが、やはり圧倒的なのはアクションシーンだろう。
108人スミスちゃん大行進、それを棒術で薙倒すネオ(主人公)という、宣伝でもお馴染みのシーンや実際に全長3キロの高速道路のセットを建設して作ったと言うカースタントシーン、逆送するバイクのアクションやトレーラー上での闘い。
監督が「真似出来ない映像を撮る」と云っていた言葉は、恐らくここに集約されている。
前作で有名になったマシンガンショットと言う撮り方も最早手慣れた感じで使われており、緩急の付け方がより効果的になったんじゃないだろうか。
また、もう何処までCGで何処まで実写かさえ分からなくなった。高速道路シーンの最後、トレーラーのアコーディオンも、俺は実際にトレーラーを高速度撮影したものだと思うのだが、弟はCGだと言い張るし。


 ただ、個人的には今作のアクションはネオよりもモーフィアスに軍配が上がる。
つうかね、黒のクロコレザーのロングコート着た男が日本刀と銃構えるだけでもう!
アタシャ嫁入りする気分ですよ!ふつつか者ですがヨロシクお願いしますよ!
更に車斬ったりなんかされたらねえ。どうしよう。
勿論、ネオも凄いんだけど、これは予告を見る限り恐らく次作に本領発揮という所だろう。


 この作品を一言で述べるのなら「オッス!オラ悟空!ピッコロも強えぞ!」って感じ。
いや、マジで。ネオ、もの凄い勢いで空飛ぶし。多分次作ではカメハメ波とか元気玉撃つよ。
あと、ネオとトリニティいちゃいちゃしすぎ。
暇さえあればチュッコラチュッコラしてからに。お前ら覚え立ての中学生かと云わんばかりに。
他に云える事は、笑い所ありすぎ。それも、凄いアクションシーンほど妙に笑える。
それは最早、凄すぎて笑うしかない、と言う感じだろう。
想像の埒外のものを見せつけられると、笑うしかないのかも知れない。


 ま、何だかんだ云ってオススメ。どーせみんな見るだろうけど。
俺も、あと2回くらい見ても構わないくらい。
確かに終わり方は些か尻切れ蜻蛉な感は拭えないのだが、これと次作とで一つ、と考えるとしょうがない気もする。
あー、早くレヴォリューション見てえ!


追記 映画を見終わり、心地よい高揚を抱きつつ最終のバスも出てしまった本牧の映画館を後にしたは良いものの、近道と思って入った山で迷ったのは如何にも俺らしいと云った所だろうか。
人気の無い、明かりも殆ど無い暗闇の中を、携帯のカメラに付いているランプだけを頼りに進むのは、例えあの映画を見た後で興奮しているとは言え正直おっかないものがあった。
俺は、人に非ざるものは見えないし、危害を加えられた記憶もない。
怖いのは、他ならぬ人間。悪意のある人間ほど鬱陶しいものも無い。
ま、散々迷っただけで無事里に降りてこられたから良いけどね。
俺は別に、行動にオチを求めている訳でも無いんだがな…。