東京小学生監禁事のに報道に物申す

 出掛けたきり行方不明になっていた女の子4人が、保護された。
この事件自体、まだ不明な点がいくつかはあるものの、取り敢えず皆生きて保護された事は幸いであったと思う。
一部でも報道されているとおり、自殺したと言う容疑者はロリ専門の売春斡旋所を率いていたようだ。l
顧客には所謂、「先生」と名が付く医者や弁護士、代議士らといった職業の者も多かったと言うから、俺は恐らく口封じで殺されたんじゃないかと思っているが。


 勿論、簡単に金が手に入るアルバイト、として警戒心を抱くことなくホイホイとくっついていった小学生達は、叱られて当然ではあるだろう。
自分の子供の頃を思い出すと、やっぱり知らない者から声を掛けられたら半端無く警戒していたし、躾として「知らない者について行くな」と言い渡されもしていた。


 なのだが、今のメディアなどの論調を見ると、恰も彼女たちだけが悪いような、そんな論じられ方をしている事には違和感がある。
もっと煮詰めて言えば、そもそも一番悪いのは(現時点では)甘言を弄し監禁した容疑者であり、法律以前にモラルの問題として禁止されている少女を商品として買っていた大人達である。
その大人達のモラルの崩壊と責任を追求する事なく、ただ、一方的に彼女らを悪として責めるような事はおかしい。
まず断罪されるべきは大人。


 単に売れるから、と言う理由でセックスを扱った(しかもそれはどちらかと言えば偏った、過激な描写をされた)コミックなどが低年齢層向けにも描かれていたり、自らの欲の為に僅かな金をちらつかせたりと言う現状を大人は考えるべきだし、やっぱ良くねえなと思うのであれば改善させて行かなければならない。
にも関わらず、結局自分の身が可愛くて、欲が上にあるからうやむやにされ雲散霧消する。
それを一番良く表しているのが、鴻池防災担当大臣と言う、学習能力も自制心も無い耄碌の「きのうの4人の少女の話も、加害者であるのか、被害者であるのかよくわからない状況でございます」と言う台詞である。
加害者、と言うが誰に被害を与えたのか。
確かに彼女らはちょっと大人ぶった小生意気なガキで、目先の欲に駆られて行動しこうした結果になったが、そもそもそれに導いたのは一体何か。
子供、と言う大人が保護せねばならないものであるにも関わらず、逆に道具とし利用しようとしたものは何か。
そう、自殺した容疑者だけの問題では既にないのだ。
鴻池とか言うトチ狂った妄言を吐く大人達が多い事こそがまず問題で、そして俺達大人と呼ばれる者は自浄して行かなければならないのではないだろうか。


 無論、俺も良識派を気取るようなガラじゃない。
乳揉みてーとか、尻撫でてーとか、セックス沢山してーとか思う。
が、それを場によって使い分ける事や言ってはならない事は口にしない、してはならない事はしない、と自制する程度のモラルはある。
そのモラルこそがこの問題の始まりだと思うし、それは各個人が慮らねばならない。
だが、それを子供にばかり押しつけてばかり居るのは単に、責任転嫁でしかない。
自分たちの醜い面、不都合な点を直視したくないから子供が悪いと論じているように見えてならないのだ。
他人を否定したり、誹謗するのは楽だ。
だが、そう言うマスコミや、或いは大人達は偉そうに他人の事を言えた柄だろうか。


 先週くらいにも記述したvictime blaming(被害者非難)の構図がここにも浮かび上がっている。
だが、まずこの事件の容疑者である男、それから関係していた大人達をこそ、まず非難し断罪すべきだ。