自分が似ているもの

 こんばんは。
俺は誰に似ているか、と言う質問に対し、「ドラキュラ伯」という答えを頂戴したWacremaです。
いや、なんか白いっつうか青白いし、フォーマルな服装似合いそうだし、夜型だし、どことなく怪しいし、っつう事らしいんですがね。
いや、全然ショック受けてなんか無いよ。全然。


 この時期になってくると、俺はサンダル代わりに下駄を履く。
ビーチサンダルはどうにもだらしがないし、皆と同じようなサンダル履くのも何だし、かといってブーツだと流石に暑い。
それに下駄はいざという時に武器にもなる。尤も、過去そんな下駄を使って戦うような局面は無かったけどな。
故に今日もカラコロと、音を立てふらふらと、ゲームしている合間に買い物に行ったりなどしていたのだが。


 何時までも梅雨が明けない様な昨今ではあるものの、今日は夏の日差しが照りつけていた。
流石に、こう言う時は帽子が欲しいなと思い、ふと帽子を買う気ゼロの態度で被ってなどみるものの、帽子似合わない世界選手権・日本代表選手である俺に似合う帽子などもありゃしねえ。
終いには自分で「お前、誰だ!」とピエール瀧の口調でツッコむ始末。


 そんな事をしていてふと、目に入った帽子が。
つばの広い麦わら帽子。
お、これ夏っぽくなーい?良く無く無く無ーい?Say Yes!
そんな歌詞を思い出しつつ早速被って見た物の、どうにも何処かで見た印象。
何だろう、と記憶の図書館を彷徨し探り当ててみれば。


 釣りキチ三平
つば広の麦わら帽子、Tシャツ、ブーツカットで裾の解れたジーンズ、下駄(実際には、確か三平はわらじだったような気もするが)。
途端に、♪おーれは釣りキチ三平だ、と子供の頃に聞いたテーマソングが出てきて厭になる。
相変わらず無駄な記憶力。


 いやね、キャラとしては俺は魚紳さんだと思うんですよ。冷静で、クールで。
でもこうしていると、唯の三平なんですよ。
これからヌシ釣りに行くぞー!って、そんな感じ。幻のイトウを求めちゃうぞーって感じ。
そんな現状に眩暈を感じ、帽子を元に戻して帰途に就く。


 しかし、ドラキュラ伯爵だの、三平だの。
俺は一体何なんだっうの。
まあそれでも、ワラキア公ヴラド・ツェペシュ(ドラキュラの元ネタになったとされる領主)の方に似てると言われなかっただけマシか。
いえ、全然ショックなんかじゃないんですけどね。全然。