不良外国人共を殲滅せよ

 まあ聞け。ちょっと聞け。俺は、非常に憤慨している。
今日も今日とて、吉宗打ちに行った。
この吉宗、次第に当たりやすいゾーンが明確になって来始めて、詳しく研究しているような奴の他にもぼちぼちと、そんな所で置いてあるのは逃がさない輩も出始めた。
ボーナス後2000回転に近ければ近い程当たりやすいゾーン。投資が少なければそれだけ有利だ。
だから、最近では台が空いても座らずに後ろで様子見し、そのゾーンを狙うウザガキや不良外国人も良く見るようになった。
こういう輩を俗に、ハイエナという。


 今日は満席で、若者達に混ざって、どう見ても仕事さぼっているサラリーマンの姿も垣間見える。
けれど、ハイエナしようと待ちかまえるウザガキ達は姿が見えない。好都合。
早くどっか空かないかしらん、と思っていたら程無くして、俺の真ん前で打っていたサラリーマンのおっさんが背もたれに掛けていた背広を着、台を退いた。
よし、打つか、と肩から掛けてある鞄を外して席に着こうとしたその瞬間。
俺が鞄を置くよりも本当に1,2秒早く、それこそ、椅子取りゲームをしているかの様な感じでダッシュしてきた変な奴が座り込んだ。
そして、呆気に取られる俺を余所に、メダルを借りる所にお金を入れてさっさと打ち始めようとしたのだ。


 待てや。
俺は真後ろで空くのを待っていた。前の人が席を立つちょっと前に、周りに待ってる奴居ないよね、と確かめたし。
と、云う事は、こいつはどこかで隠れて、虎視眈々と目を光らせて居た事になる。
だが、隠れていると言う事は待つ事にはならないだろう。
俺は打ち始めようとするそいつの腕を掴んで、「待てよ、俺はずっと後ろで並んで居た。何、図々しい真似してんだ!」と吠え掛かった。
普通の台だったら、厭な顔はしても、ま、しょうがないか、と諦めるかもしれない。
けれど、俺が待っていたのはボーナス後既に1600回転を超えた、もうそろそろ確実に当たる所。
金が掛かっている以上、こんな所で引く訳には行かない。


 すると相手は。
「ボクモ マテタネ!ウシロマテタネ!」
てめえ、俺が見回した時には居なかったじゃねえか。つうか、日本語話せ。
「何処に居ただと?断って置くが俺は真後ろに居たんだぞ」
「ウシロマテタネ!」
そう云い乍らもレバーを叩こうとする。既成事実を作り上げる積もりだろう。そうはさせじと腕を掴む。
何事か、と周りの目が一斉に此方を向く。
あまり事を荒げたくは無いのでこちらも或る程度譲歩してやる事にする。
「俺も待っていたんだよ。なら、お互いじゃんけんして決めようぜ。勝った方が打つ」
そう言うと、相手は鼻でせせら笑うような顔をしながら、「ジャンケン?ダメネ」と云い、空いている方の腕でレバーを叩いた。
「おい、何勝手に始めてんだ!そもそも道理から云えば、これは俺が打つ権利があるものだろう!」
「ナニイテルワカラナイ」
この時点で俺の怒ゲージ100%。俺はムカつく、と言う事はあっても怒ると言うは少ない。
だが、こいつは久々に俺を怒らせた。脳の中を血液が通る、さーっという音が聞こえる。


 しかし、事は俺に都合良くは行かなかった。
騒ぎを聞きつけた相手の仲間が集まり始めたのだ。何語か分からない言葉でやりとりしている。
そして、彼を囲うように立ち塞がった。
如何せん、多勢に無勢。それにこういう不良外国人というのは、「金要命不要」て事を思ってたりするから、正直勝ち目もない。
甚だしく納得行かない事だけれど、撤退せざるを得ない。負ける喧嘩はしない主義だし、と舌打ちし乍ら踵を返した。
腕を掴んだ手が穢れた気がして、いつもよりも丁寧に洗った。
データを後で見たら、その台は5万円近くものメダルを吐き出していた。もし俺が打っていたなら、と思うと再び、口惜しさに歯ぎしりした。


 まあね、俺がこういう目に遭ったから、金が掛かっていたからこそ余計に思うのかも知れないのだけど。
こういう不良外国人を日本から一掃しろ!
マナーも何もなく、郷に入れど郷に従う事も無く、最低するべき義務(税関通ったりとか、ビザ取ったりとか)すらも遂行しないような輩に人権なんぞ与えんで構わん。
にも関わらず、いけしゃあしゃあと不貞不貞しい。何様の積もりだ。


 最近、都内をはじめとする全国各地で、不良外国人による犯罪が急増している。
福岡の一家殺害事件や、世田谷の一家殺害事件での容疑者もそのようだし。
勿論、メディアによってミスリードされている可能性も否定は出来ない。
けれども、犯罪が増えている事は事実だし、そして、その要因として、日本に不法に出稼ぎに来たものの職も無く、手っ取り早く犯罪などに手を染める者が多いと言う事だ。
俺が今日遭遇した奴も、犯罪には携わって無いかも知れないけれど、ロクでもない奴であるには変わらないだろう。


 そう言った犯罪を防ぎ、治安を回復するためには、石原都知事じゃないけど、斯様な不良外国人どもを掃討しなければなるまい。
こういう事を言うと、絶対、人権主義者とかから反論があると思う。
でもね、やっぱり綺麗事じゃなくて。
俺の体験した事など、腐敗した社会の上澄みの様な出来事かも知れないけれど、それでも実情を知らず、理想論ばかり唱えている訳では無い。
それにファシスティックかも知れないけれど、でも邪魔なものは邪魔。要らんものは要らんのですよ。
少なくとも奴達に譲り渡す権益なんて無くて良い。


 日本に住み着く不良外国人どもを掃討せよ。
ただ、その一方で、法整備や環境整備をきちんと行って、真っ当な方法で日本に就労や勉強に来る人たちへの門戸は閉ざしてはならないだろう。
場合によっては参政権なども与えてやっても良いかも知れない。その代わりに、廃止された指紋押捺の復活や、税金など取るべきものはきちんと取り、就学先や通勤先は責任を持って居住地域などの確認を行い続ける、等。
勿論、どれだけした所で抜け穴は存在してしまい、結果としてそこからだらだらとまた漏れ出す事もあるだろう。


 ま、今日遭遇したのは恐らくチーノ*1だと思うけれど、日本に勉強に来たり真っ当に働きに来ている他の人達に対しても、ああ言った不良外国人というのはとても失礼な存在だと思う。
俺達から見れば、どの人が真面目に働きに来ている人で、どの人が素行不良なのかは分からない。
こうした事件などが頻発するようになると、やがては外国人総てを同一のものさしで見なすようになる。
その結果行き着くのが、無差別な外国人排斥運動と差別感の蔓延だ。
それこそ、嘗てのナチスドイツが通り、そして今も直面する道のりを日本も通る事になってしまうだろう。
それは何としても避けなければならず、そしてその為に、悪い芽を、腐った蜜柑を摘み捨てる必要、国という箱に入れる前に選別する必要がある。


 たかがパチスロでそんな事云わなくても、と思う方も居られるかも知れない。
けれども、どんな所にも、どんな物にでも、最低限のマナーや法というものは存在し、そしてそれに従うか、或いは従えぬ者には相応のペナルティは課されて然るべきだろう。
自分が得るべきだった6万円が、割り込まれた奴にネコババされて、しかも抗議したら「ナニイテルワカラナイ」と答えられる事。
譲歩したにも関わらず、仲間を使ってまで対話を固辞した事。
俺の怒りの原点は、つまりはそう言う事だ。
そして、俺の場合はパチスロであったけれども、場合に拠っては強盗や殺人や恐喝と言ったより悪辣な事で、これを読んでいる諸君の身に災難として降りかかるかも知れない。
俺の危惧は、つまりはそう言う事だ。


追記 今日ほんとは云いたかった一言:Show your passport!
併記 本当にこいつ目潰して、もう喋れないようにしてやろうか?と一瞬思った。
ま、たかが数万でそんな殺伐とするなんて、浅ましいし、見苦しいし、醜い事この上無いのだけど。俺もまだ、青いな。

*1:中国人に対する蔑称の内の一つ