IQ診断のテレビを見たが

 なんかTVでIQを測定する類の番組をしていた。
途中から見たので、俺は試験に参加はしなかったが、時間制限もきちんと決めていたり、出題される内容も、俺が以前に受けたのとあまり変わらないようなものだったので、時折見られるようなIQテストと言う名のクイズではなくて、ちゃんとしたIQテストだと思う。


 ま、趣向は面白いと思ったが、こうやってあたかもIQが高い事=頭が良いとか、凄い、偉い等と言った感じで取り上げられているとなんだかな、とも思う。
その事は以前にもこの日記で書いていた(はてなアンテナ移行前。いつ書いたか解らんから、興味ある人は自分で探して)が、改めて、声を大にして言って置きたいと思う。


 あのですな。IQなんぞと云う物は一つの指針でしか無いんすよ。
確かに低いよりは高い方が望ましいかも知れないけれども、高いからと言ってそれが即、頭が良いとかと言う事にも繋がる訳では無い。第一、体調や年齢などによって結果は結構大きく左右されるものでもあるし、また、似た様なテストを一回やっておけば、それを応用する形で高得点を得られやすい。
問題には癖があるのだが、その癖を見抜く事で大して問題(または答え)を見なくても解けてしまう事だってあるのだ。
それに高すぎる事は逆に、キちゃってる人の一歩手前でもある。
その事を呉々も留意しておくべきだ。


 しかし、人間というのは自分の事を知りたがるものだね。
俺も人の事偉そうになんか言えないけど、心理ゲームの類だとか、IQテストだとか、何とか占いだとか、そう言うものが人気があって、そして廃れないと言う事は、自分の点数を皆、付けたがっている、或いは評価されたがっている事なんだろう。
そして、その事は如何に自分に自信が無いか、と言う事も物語っている気がする。
自分で自分に点数を付けられないからこそ、外部のああいったものを使って点数を付けたり。で、その結果が悪いとまたそれで自身を喪失したり。


 総じて、ああ言う評価型のモノは個人の一部を現すものでしかない。
その事を留意せず、結果が総てと言わんばかりに思いこむ事は甚だしい勘違いであり、そしてしょうもない選別意識を露わにする。
または、何か自分(または他人)が失敗した時などに、行動の結果ではなくその評価型試験の結果の所為にしたりする。IQが低かったから、とかね。
そんな事してもしょうがねえだろうに。


 テレビ的演出として、職業や体格(巨乳とか)別に分けられ、そしてそのテストの結果に一喜一憂している映像を見ていて、妙に冷め始めた。
ああ、今尚、巨乳=バカって偏見あるんだな、と言うよりもこうして新たに植え付けているんだな、とか。そんなんだったら政治家とかにやらせれば良かったのに。きっと論理とか記憶とかで点数低いと思うけど。
こうして悪口ばかり出てくるのは俺がカチンと来ている証拠だと思ったので、チャンネルを変え、塩野七生のローマの番組を見た。
最初っから、こっち見とけば良かったと思った。


追記 以前、俺がテストした時は確か138くらいだった気がしたが、このIQテスト体験版をやった所、何とか130以上維持。
つうかね。俺が130以上あるってだけで、IQと言うものの信頼性の無さが浮き彫りになるだろ。
因みに普通は76から120程度。余り低すぎると精神疾患の可能性がある。
尚、IQは総ての試験を制限時間を決めて行う事に意味があるので、この体験版の結果を真顔で捉えたら駄目。
そうそう、高得点を出すポイントは制限時間をめいっぱい使う事と、集中する事。あと当然、何回もやったら駄目。一発勝負。
逆に言えば、本番前に、似た様なのをやっとくと当然、高得点を出しやすい。厳密にIQ知りたいのならこの事は聞かなかった事にして。。