免許更新に行ってきた

 行って来ましたよ、免許更新。小雨の降る最中、朝っぱらから遥々二俣川まで。
今までは3年毎(優良運転者は5年)の誕生日までが更新期間だったのだけども、道交法が改正されたんで誕生日前後の一ヶ月が更新期間となり、おかげでちょっとは楽になりましたよ。
なんでかってと、8月更新は非常に人が多くて鬱陶しい。丁度夏休みを利用して免許取ろうとしている学生達のラッシュにぶつかって、前回はそれで苛ついた覚えがある。無論、9月に入っても多い事は多いのだが、全然マシよと思える程だった。
だって、並びだけで数時間も費やさなくて良かったからね。


 さて、過去3年に遡り軽微な違反をした人は「違反講習」ての受けなくてはならない。今回こそは優良運転者、と思ったものの、やっぱりこうして講義受けてる始末。
違反講習ってのは、約2時間の講義から成り立っていて、前半は映画と安全運転について。後半が事故のよくあるシチュエイションの解説と道交法改正について。
前回の更新の時の映画は、事故にあった状況の映画で、「車と被害者の出会いは…」などと、兎角「出会い」という言葉が多用されていたので「出会い系映画」と勝手に名付けて心の中でゲラゲラ笑っていたのだったが、今回はドラマ仕立て。
さだまさしの「償い」という暗い歌(実際にあった話がモチーフらしい)をテーマソングに、飲酒運転を起こし被害者を死亡させた男と家族の転落の話。


 ま、教則だけあって救いがない。どうせなら絶望しか与えないような映画にすれば良いのに、と思ったものの、多分それはそれで問題があるのだろう。
ただ、作中に於いて、加害者の家族が「人殺しの奥さん」「人殺しの子供」と近所の人や学校のクラスメートから後ろ指を指され、心に暗い影を落とすシーンがあるのだが、それは納得行かなかった。
だって、人殺しは人殺しだが、人殺しの子供は別に人殺しではない、でしょう。後ろ指指す必要ないじゃん。罪を犯した者が弾劾されるのは然るべきだし、やむを得ないことだけれども、家族は別に罪人でもなんでも無い訳だから弾劾されるのは筋違い。
例えドラマと言え、そう言った描写がある事は大凡一般の人間にそう言う意識があるだろうものと想定すると、人間てのは一々下らねえ事に懸命になるものだな、と妙な所で憤る。


 そのドラマを見終えてからは講義だが、授業中テキストの空いた所に、前に座ってるおっさんをデッサンしたりとやってる事は学生の時と変わらん事に自分自身笑ってしまいつつも、改正道交法はためになった。
まず、若葉マーク、紅葉マークに続いて、身体障害者の運転する車である事を示すマーク(白地に青い四つ葉のクローバーのマーク)が出来、それに対し幅寄せや割り込みなどした場合処罰される事。マークは知らなかったが、もしこれから見かけた場合には保護、優先させる必要がある。
また、飲酒、ひき逃げ、無免許、などの罰則が強化されている。軽微な度数のアルコールが検出された場合でも、以前はおとがめ無しだったものが今度からは一発免停。場合によって、奈良漬けやウイスキーボンボンなどを喰った後で、飲酒でなくとも検問で引っかかる事も有り得る為、運転者は更なる注意が必要になったと言える。
ま、喰わなきゃ良いだけの話なんだがな。


 毎回、行くのは面倒なんだけどさ。
行ったら行ったで色々と発見がある。そうして、何かしら得る物があると言う事自体はとても有意義なものだし、遠い所に行くのは遠足気分も味わえて良い。
ま、偶にだから良いんだろうが。