洗濯機に気を付けろ!

Wacrema2005-07-15

こんにちは。行く先々で犬と子供にばかりモテる俺ことWacremaです。そんなんばかりにモテた所で、ねえ…。
えと、予告した通り洗濯機篇ですよ。


今日の訪問先のひとつに、逗子マリーナの中に住む方の洗濯機のメンテナンスと言うものがあった。「ルーシーさん殺害事件」の舞台、と言えばまだ記憶定かな方もおられるだろう。
リゾート用の高級マンションで、どんな奴らが住んでるのだろうとは思っていた。
出て来た依頼人は、ラフな格好の恐らく俺とさほど年齢の変わらぬ青年で、お邪魔し部屋を拝見しても、こざっぱりとしていて金持ちの家と言うよりは普通の若者の家に見える。
歯ブラシが二本、色違いである事から彼女と同棲しているのだろう。
その家の洗濯機のメンテナンスをする事になったのだが。


ごく一般的な二層式の洗濯機をバラして行くと。
洗濯層ー要は、桶だーとその外側の層が貴方。
すんごい事になってましてよ?
…何だろ、社会の資料などで見た70年代の東京湾の再現?
或いはH.R.ギーガー描くところのエイリアンの巣?
洗剤の滓(かす)が固着して穴を塞ぎ、ところどころ石のように固まっている。また、絡まった糸くずなどが黒くカビており、更にそれらが腐敗してすざまじき様相を呈している。それを見なければ洗剤の匂いがするから清潔な気がするが、とんでもない。触ればぬめりとした触感で納豆のように糸を引き、もはやこの前がどんな物質だったかさえ推察するのは困難だ。
こんなので毎日洗濯しているかと思うと怖気すら感じてしまう。


依頼人はこの様子をほとんど見に来る事はなく、リビングでパソコンに向かっているばかりであった。もし彼がこれを見たらどんな顔をするのだろう。
そして、この洗濯層の有り様は何ら特異なものではなく、寧ろまた軽い方だと言うから驚かされる。


近頃、一時の勢いは収まったけれど抗菌グッズなどはすっかり定着し、一億総潔癖症のような様相である。
しかし、己が清潔と思っていた洗濯物が実は…、と言う矛盾が起きている可能性は大いにあるのだ。
諸君、悪い事は言わん。
洗濯機を洗え。さもなくは洗濯と言う行為そのものが実は無意味なものとなっている可能性は非常に高いのだ。


で、その洗濯機の洗濯方法は。
スーパーなどにある洗濯機用クリーナーを買ってきて、たっぷりと水を張った洗濯機に説明書通りにぶち込み、しばらくそのまま放置して垢やカビをふやかす。
20分以上したら説明書通りに動かして垢を落とす。
その際に剥がれた垢が中に回って来る事があるので見てみるといい。うわって思うよ。しかもそれは一部にしか過ぎないのが恐ろしい。