足裏シートを使ってみたよ


 仕事が終わってから、別の仕事で必要な資材を100円均一の店で買おうとした際に「足裏樹液シート」が売っているのを見つけた。
そういえばこれ、ちょっと前に話題になってたよね。100円なら安いか。
そう思ってふと、衝動買いをし、丁度立ち仕事で足も疲れてた訳だしと寝る前に貼り付けてみた。


 シートはさらさらに乾いていて、中に何か入っている。見た目は白色のインスタントカイロに近い。
貼り付けて暫くすると、足裏がなんだかジンジンとし、軽くむず痒い。
そのお陰でなかなか寝付けない有様。効くのかこれ?
更に暫くすると、足の裏が火照っているような感じ。ただ、それは例えば薬品などで焼けてる感じではない。あまり体験した事が無い感じではあるが、「これはマズイ」って感じじゃあないのだ。
恐らく、血行が良くなって結果、そこの体温が上がりむず痒さと暖かさを感じているのだろうと分析、そのまま眠りに落ちる。


 翌朝。
「すっきりとした目覚め」という訳でもなく、寧ろ足の裏の暖かさ、むず痒さで寝てる間も何度か目が覚めてしまったので目覚めは悪かった。
さてどんな風になっているのかな、とシートをはがしてみると。
やっぱりシートは塗れてべとべとしており、なんだか体に悪そうな汚い緑茶色に染まっている。
足の裏はじっとりと汗に塗れている。と、言う事は発汗作用自体はあるのだろう。
以前に俺がこのシートについて読んだのは、「体内から排出された毒素」をシートが吸って汚い色になる、というものだったが、これはその発汗作用によって排出された汗が、中のものと結合してベトベトとした小汚い色になったのだろう。
実際、成分表を見ると「ヨモギ」というものが含まれている。色は恐らく、これだ。
第一、尿や便、膿、汗から毒素が排出されるのは分かるが、足裏から毒素が出るなんてあり得ない。


 ただ、長い距離歩いたり、立ち仕事をしていれば必然、重力に従って足に血や水分が溜まる。
そして、それが発汗作用によって排出されるのであれば、むくんだ足は元の状態に近くはなるだろう。
それにプラシーボ効果が混ざれば尚更なのだ。


 実際に一度使ってみて、これをインチキだと断ずる事は出来ない。
何よりも、足裏が妙に暖かくなり汗をかいた事は事実なのだ。
ただ、喧伝されているような「すっきりとした目覚め」は生憎と感じず。
ふと思ったのだが、「血行を良くし、暖める」効果があるとするならば、寧ろ肩とか腰が痛い時に湿布のように貼ってみると、より効果が実感出来るのかも知れないね。
いずれにしても、サンプル数を増やしてみないことには始まらないと思う。