「セカンドライフ」はじめました

 …そして、終わりました。

巷で騒がれていたような気がしてやってみたものの、辿り着いたそこは既に人影も疎らで、到底「全世界で大人気」と言える代物ではありませんでした。
俺が(雑誌やテレビで)見た光景は、夏の暑さが見せた夢だったのでしょうか。
それとも電通あたりの見せたひとときの幻だったのでしょうか。


 電子の世界に築かれた人気のない、けれど妙に新しい構築物の数々を見ている内に、どうせ人がいないならきちんとした廃墟を構築すれば良いのではないかとさえ思えてきました。
…あ、それ「Siren」だわ。