新潟県中越地震

 まずは、被害に遭われている方々にお見舞い申し上げます。


 23日に発生した新潟県中越地方での地震は、けが人や避難民の数は多いけれども、阪神大震災新潟地震の時の様な大きな被害を出さずには済んでいる。
勿論、身内の方を亡くされたり、或いは怪我などをした方、またライフラインが断絶され今も困難な生活を強いられている方々からみれば「何を寝ぼけた事を」と思われるかも知れないが、それでも、数千人単位での死者が出る様な大きな被害に至っていない事は喜ぶべき事ではないだろうか。


 発生当時、ここ横浜でも大きな揺れを感じ、一応TVを付けた所、新潟県地方で極めて強い地震、と報道されていた。
新潟は親族が住んでいるし、俺も毎年のように行っている所。心配になって電話してみたものの、案の定繋がる訳もなく。
それどころか、弟にメールや電話しても繋がらない。同じ横浜間でさえこうなのだから、と、心配して狼狽えている親をなだめる。


 とはいえ、現地の情報が入らないと不安ではある訳で。
あの阪神の時も、当初はのほほんと構えてテスト勉強していたが、時間が過ぎるに至って被害は拡大し、朝になると将に惨状としか言えない神戸の街が映し出された。
神戸から来ていた友人は「俺の街が…」と言ったきり絶句し、その日のテストが終わると神戸までバイクで戻っていった。
後日、彼は「神戸なのに、何処の街に来てるかわからへんだ」と零していた。


 また、母親は新潟地震をリアルで体験している。
川に掛かる橋が落ち、コンビナートは黒煙を上げ、町中に潮が走る様を知っているから、また新潟があのような事になるのではないかと思っていたようだ。


 結果としてだが、今回の地震が都市部ではなく、また雪が降り出す前で、新幹線も徐行していたと言う様々な要因に恵まれさほどの被害者を出さずに済んでいるようだ。
もし、これが新潟市などの都市部で起きていたとしたら、と思うと背筋に寒いものが走る。


 だが、大事なのは寧ろこれからで。
あのあたりは冬になれば豪雪地帯と化す。台風もまた接近しているようだ。
その前に、なんとしても寒さをちゃんと凌げる施設などを建設、或いは提供(ちょうど震源に近いあたりに年金使って作られた「グリーンピア津南」もある事だし)、またこれから年末にかけて各地方自治体で使われる「予算の使い切り」の銭を流してでもライフラインを復活させるなどの迅速な対応が迫られる。
また、市民レベルでも金銭、食料(特に暖かくなるやつ)、ウエットティッシュ、簡易トイレ、そう言った物的支援が必要になるだろう。無論、ボランティアにいけるような人であれば行って一緒に力となる事も重要だ。


尚、以下に送付先などを記しておく。

県庁出納局管理課総務係                        
〒950−0965 新潟県新潟市新光町4−1
電話番号 025−280−5482
必ず、災害用・救援物資支援物と、記入の上送って下さい。
 
支援物資品要請物
毛布、ティシュー、懐中電気・電池、衣類、食材類、テント、薬類、紙オムツ、粉ミルク、ブルーシート、サランラップ、水、墨・木炭、カイロ、雨具、などが適用です。
理想的なのは一つの箱に一種類だけ詰め込み、「食料のみ」などと記述すること。そうすれば現地で分ける手間も省ける。


義援金
県庁出納局管理課
   直通電話:025-280-5484
   県庁内線:3486,3487,3488
    FAX:025-284-2772
*これ以外では現時点で受け付けている所が見あたらない。恐らく数日中には開設されるだろうが。


・ボランティア
新潟県社会福祉協議会 ボランティアセンター内
 新潟市上所2−2−2 新潟ユニゾンプラザ3F
 TEL 025−281−5527
 FAX 025−281−5529

 なお、10月24日現在、現地災害ボランティアセンターが立ち上げっている市町村は次のとおり

柏崎市
   10月24日 午前7時30分設置
   柏崎市社会福祉協議会
     柏崎市豊町3−54
     TEL 0257−23−8615

十日町市
   10月24日 正午設置(午後1時、ボランティアの受付開始)
   十日町市役所前に設置
     TEL 0257−50−5010
     FAX 0257−52−7020

北魚沼郡川口町
   10月24日 午後1時50分設置
   川口町生涯学習センター内
     北魚沼郡川口町1979−130
     TEL(仮設) 0258−89−3120